【母の日限定企画】一級河川よみがえり2025 『淀川流域 大阪から』

毎年、母の日に進めている企画『一級河川よみがえり』。
さまざまな一級河川の流域にて、さまざまな人に森についてのインタビューをし、それを文字に起こしてゆきます。
このインタビューで行う質問はシンプルな3つ。
 
①あなたが、日本の森に対して感じる印象を自由にお話ください。
②あなたが、日本の森に対してやりたいこと、やれることは何ですか?
③あなたは、日本の森が今後どうなってほしいと思っていますか?
 
お応えそのものを正しいとも誤りとも決めつけることはいたしません。
ただただ、ありのままをお届けし、ありのままを残してゆこうという企画です。
動画や音声が大量に駆け巡る時代の中で、あえて素朴な文字として届けることを選びました。
目に入る場所にそっと静かに置かれ、並べられてゆく文字表現というものも悪くはないものです。
 
もしよろしければ、ご覧になってください。
 
 
 
インタビュー対象者:松田卓也(当企画の発起人)
インタビュー日:2025年5月2日(金)
インタビュー場所:インタビュー対象者 自宅(大阪市内)
 
 
●あなたが、日本の森に対して感じる印象を自由にお話ください。
 
そうだなぁ。関心を寄せられてない疎遠な存在にだんだんなっているように感じます。 あともう一つ、今ある景色とか森の様子で、あの、心地よかったり、景観的に美しかったり、するものには興味を持ってもらえるけれども、そうでないものっていうのは、あまり関心の対象にはならないし、それをこううーん、育むとか見つめるとか現状をそのまま・・・見るというのがあまり多くの人からは、なされてない気がします。
 
 
●あなたが、日本の森に対してやりたいこと、やれることは何ですか?
 
そうですねえ、まぁ、いろいろあるけれども、特に、注力したいのは、土の状態と、草木の根の状態を、よくよく見て、土と根から。こー、見えにくいところだけれども、大事な部分である土と根から、森の基礎的な部分を、もう一度再生させていきたい、と思っています。 あのなんか、森ってその、変化がゆっくりだし、もし、再生の変化があったとしても、その変化はゆっくりだし、こー、その、人間社会のスピード感から比べたらほんとに止まってるんじゃないかって思う位。ゆっくりな変化っていうのが、多いと思うのやんか。そのゆっくりな変化っていうのを、わかった上で、何も起きてないとか、何をしても意味がないとかじゃなくて、確実に変わっていく。よくも悪くも。で、そこの変化を促していくことの大事さっていうのが、まぁ長い年月を経たときに、すごく・・・こう、振り返って、違いっていうのが、こー、はっきりとし始めると思うので要は子どもの世代とか孫の世代とかになったときに、まぁ言うてみたら、こう答えが出る位のスケールだから、その時に、こー「あぁ、あん時、大した事やってくれてなかったなぁ。」って思われるのか、「まぁ曲がりなりにもそれなりにバトンは繋いだなぁ。」と彼らに思ってもらえるのか、子や孫の世代を生きている人たちに。で、そこの視点を割と大事にしながら、その、森の活動では臨んでるかなというところですね。その、人によっても森をどうしたいとか、森の何に魅力を感じたり、(心に)動くものを感じたり、人それぞれのところあると思うけども、自分としては、その今は、声にあげたくてもあげられない(存在へ意識を向けること)よね。まだここに生まれてない人たちはその時代になってからじゃないと何も意見も出せないし、感想も言えない。その人たちにどういうその感想や意見をもらうのかなあっていうのを意識しながら、自分の場合は動いてるところがあります。つまり、今の森の状態で、たくさんの人が、こう、えー、人気があったり、居心地の良さだったり、美しさだったりっていうところだけに目を向けていても、それは、今の人たちにとっては、あの、興味を持ってもらえる瞬間かも知れんけど、それを続けていて、果たしてその2世代3世代先の人たちに、その、いい森とかいい自然の環境っていうのを届けられてるかっていうのは、全く別の話のこともあるから、そこは割とこう、冷静に見てるところがあると思います。つまり、今の人たちにあまり興味を持ってもらわなかったとしても、あのー、そのー、未来の人たちに、それやってくれてて、ちょっとは、マシやったわと言ってもらえるような動きってなんだろうっていうのが、自分の行動の1つの大きな軸になっているところがあると思います。
 
 
●あなたは、日本の森が今後どうなってほしいと思っていますか?
 
そうやなぁ。うん。全くその人の手が加わる前の状態に戻れるとは思ってない。けれども、よくまぁ、自然保護活動をやっていると、環境保護を最優先に、何かこう活動進めようとしてると思われがちなんですけど、うーん、必ずしもそうじゃなくて、もっとこう世の中で起きてることって、複雑で、いろんなものが絡み合って、混ざり合っているので、人の社会の動向だとか、その時生きてる人たちが、何をいいと思って、行動に移しているのか、とか、自然を、多少、こー、ダメージを、自然に多少ダメージを与えたとしても、達成したい守りたいものっていうのが人の側にもあるので、そこをやっぱり大事にしながら、うーん。でも自然と森と、その、寄り添う人の生き方を、生き方っていうのを、探していく態度っていうのが大事なんかなぁと思います。うん。『その人にとっても自然が、森が、なくなり消えていくことが、どれだけ不幸なことなのかっていう視点』と、後は『自然界に住む動植物がのびのび生きてないっていうこと』を変えたいっていう。その2つともを、こー、ある意味で、行ったり来たり、価値観を行ったり来たりしながら、その、本当のその、人類が進んでいく道っていうのが、どこがちょうどいいんだろうっていう。常にこう、自分をこう、自分たちの考えの歩みを、疑いながら、確かめながら、進んでいく。その謙虚さと賢明さ。それを持って歩むっていう姿勢っていうところ自体が、その、これまでにない人の歩みとして、すごくこう、うーん、こう、なんて言うかなぁ、魅力的な、価値ある姿勢として、再認識されるヒト社会であって欲しいなと思います。それは、人間がまだ経験して来ていない、新しい文明へ入り込む、挑戦的な、途上にいることだと思うし、もしそれが人間側が、あの、そこを、当たり前として、こう、歩み始めたとしたら、自分としたら、それはすごい進歩だと思うんですよ。まぁ、あの、太古の時代からずっと産業革命も含めて、人間はいろんなことをやって、で、太古の時はどうだったかわからないけれど、明らかに、自然からいろんなものを切り取って、もらいながら生きてきた。その歴史があって、今もそれ続いてるわけですよね。で、それをこう続けて、その中で生きようとしていくのか。そうじゃない、もう根本的に違う価値観、哲学を見つけていって、新しい今までにないものを開き始めるのか。まぁ、ある意味で、今生きているこの時代っていうのは、そのちょうど分岐点みたいなところにいて、でも行くところまで行って、今まで通りのことやって、でその大きな反動を受けるのか、その大きな反動をそんなに食らうことなく、もう一個の第三の道の方の、その自然界との関わり方の、人は人として生きているけれども、見つけて進んでいくのか、の今、大きな瀬戸際にあるんだろうなと思ったりしています。
 
 
(聞き手Kさん)
はい。ありがとうございました。ちょうど3つ質問をして、時間もいい頃合いになりました。 最後言い残したこととか最後言っておきたいこととかありますか?
 
そうやなぁ。うーん。多分、なんかこー、割と小さい時にこー、ある映画を見て、とか、あるテレビの誰かが話をしてるとか、ある本のこのシーンを見てとかいうので、すごい刺激を受けて、その、まぁ、スポーツでも、芸術でも、いろんな学問の世界でも、そこの世界に入っていったり、きっかけっていうのがそれぞれみんなにあると思うんやけど、その、きっかけみたいなものがもしあれば、ひょっとしたら人間全体として、大きなこの価値転換みたいなものって、もっとこう今まで以上に、こー、活発に進んでいく可能性っていうのは、今も、これからも、常にあって。で、そのあるスポーツ選手に憧れてそのアスリートを目指す人っているけど、その、憧れるなんかきっかけの瞬間って必ず誰にでもあって、で、その機会っていうのがあまりにもないがために、そういう道に関心を深めて、進んでいく人がいないだけであって。ほんまにいろんな、「あ!そんなんやってええんや!」「これやってみよう!」って思う人が、あちこちに出てくる位のきっかけが、いっぱい用意されてたら、これまで常識じゃなかったけど、そういう世界が、開く可能性っていうのは、常に、あるやろうなと思ってるんですね。で、その機会をもし用意されてたら、あるいは、その機会を作ろうと思う人が、今まで以上に増えていったら、多分イメージしづらかった人も、そっちの動きを取りやすくなって、あの、今までそんなこと思ってなかったっていう様なことでも、その抵抗なく行動する人が、出てきたときに、その、ほんまに、森の手入れとか自然の再生っていうのが、あの、自然な形で流れができてくると思うねんけど、かなりまだそこが閉じてる感じを、印象としては受けますね。 うんでも、その種みたいなもんが、芽吹きつつあるなみたいなその期待と前兆も同時に感じていて、そこを、やっぱりうん、気づいた人というか、そこを面白いと思った人は、素直に、それをその、発信、表現していく事は、すごく今、大事な時期なんじゃないかなと。それが時代を、すごい変えていく可能性が、これまでの時代以上に、今は、あるので、そこに注力する。自分自身も今まで以上に。この今の、2025年から、先のことっていうのは、大事な時期だなという気持ちが、これまで以上にあって。だから、変化をすごく、えー、のびのびと、取り込んで使っていけるような気がします。