巨視と森

 緑なす大地 四季折り折りの花
 白い砂浜と 可憐なさくら貝
 まだ人の胸に ぬくもりがあって
 まだ海の色が コバルトの時代
 
 
このような歌詞から始まる歌がある。
20世紀をはるか昔のものとして、
遠い未来からこの時代を視る歌。
 
「まだあった」ということは、言い換えれば「もうない」ということ。
「緑なす大地」も「四季折り折りの花」も、
未来にはもうないということ。(少なくとも20世紀ほどには)
これは、私たちがこれから向かうかもしれない
未来の、ひとつの可能性。。。
 
今というフレームをひとたび離れ、
俯瞰(ふかん)して事象を観てみたとき、
はじめて「はっ!」と気づかされる瞬間がある。
 
そう、今に夢中になるということは、とても大事なことだけど、
今への執着が、未来をおろそかにしてしまうことだってある。
 
みんながみんな、微塵の悪気もないままに、
ただ「今」という帯を心のままに重ね続け、
ただ「生命本能」に忠実なままに生きた結果、
辿り着く「未来」。
 
私たちの個々に内在する
美しいけれど、どうしようもなくやっかいなこの「純粋な残虐性」。
 
せやけど、ここはひとつ、発想の転換やぁ~っ!☆彡^^
『未来を慮(おもんばか)る意識』をそれぞれに、
ひょんなことからでも、一旦アップデートできさえすれば、
たちまちにして、
「純粋な残虐性」は「純粋な創造性」に
姿を変えるのではないだろうか。
内在するものの扱い方次第で、
毒にも、薬にもなり得るのではないだろうか。
 
 
未来をつくろう。今からつくろう。
20世紀が LONG LONG AGO ではない、
「まだある」今から。☆^^
 
 
【参考文献】
・『LONG LONG AGO, 20TH CENTURY』
 阿木燿子 作詞 宇崎竜童 作曲 坂井紀雄 歌(1987)日本コロムビア
https://www.joysound.com/web/search/song/37067
 
・『美しい星』
 三島由紀夫(1962)新潮文庫
https://www.shinchosha.co.jp/book/105013/
 
・『美しき緑の星 -La Belle Verte-』
 コリーヌ・セロー 監督(1996)美しき緑の星-La Belle Verte- [公式]
http://labelleverte.fun/
 
・『「火の鳥」スペシャル』
 山田玲司 解説(2019)山田玲司のヤングサンデー YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=RhPiJhzKaLI
 
【投稿者】
 松田 卓也(アースフォレストムーヴメント)
 
【投稿日】
 2020年2月29日